京セラは2009年1月6日,大規模地震の発生などに備え,気象庁が配信する緊急地震速報を活用する防災システムを全国50拠点に一斉導入する。地震発生時に予測到着時間や予測震度を各拠点に速報することで,従業員や来訪者の安全確保を促し,二次被害を最小限に抑える目的である。

 具体的には,各施設内に地震計内蔵型の受信端末を設置する。同端末は直下型地震に対応するため,地震発生時に最初に届く縦揺れのP波を内蔵の地震計で検知して警告。横揺れのS波については,気象庁の緊急地震速報を基に警告を鳴らす。

 本社,9カ所の工場,22カ所の営業所など50拠点に京セラがシステムを自社開発した。今回のシステムを使って,今後従業員の防災教育や訓練を実施し,地震の被害を最小限にする考えである。

■変更履歴
地震計内蔵型の受信端末の表記を変更しました。本文は修正済みです。 [2009/01/07 10:40]