阪急阪神百貨店の持ち株会社であるエイチ・ツー・オー リテイリングは,社員が利用する情報系システムを刷新した。

 新システムの特徴は,売上情報や商品情報,顧客情報といった情報を一元管理し,自由に組み合わせて分析できるようにしたこと。従来は別システムで参照する必要があったため,百貨店の担当者が必要な情報に加工するために時間をかける必要があったり,情報自体が活用できなかったりするという課題があった。

 また,従来の情報系システムに比べて処理能力を向上させた。以前はデータ量が多いクロス分析用の表は夜間のバッチ処理で数時間かけて作成していたが,新システムでは30秒以内に作成できるようになった。

 システム開発はNTTデータが担当。アプリケーションは「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」を採用した。