日本航空は,新整備業務システム「JAL Mighty」を2008年11月に稼働させた。航空機の機体約160,エンジン460基,装備する部品50万個を管理対象に,整備の計画や品質の管理,部品在庫の管理,6000人ほどいる整備士の資格管理などを行う。

 新システムは,独SAPのERPパッケージ「SAP ERP」の19モジュールを組み合わせて開発した。整備に関する情報を一元管理することで,航空機の機体やエンジンなどの整備計画や品質管理業務の効率化を図る。

 システム構築やコンサルティングでは,日本IBM,IBMビジネスコンサルティング サービス(IBCS),SAPジャパンの3社が携わった。日本IBMはシステム構築を,SAPジャパンはERPパッケージのサポートを,IBCSは業務プロセスの標準化などのコンサルティングを,それぞれ担当した。