八十二銀行は2008年7月から,ネット・バンキングを利用する顧客のセキュリティ強化に乗り出した。

 まず,同行を装ったフィッシング・サイトを強制閉鎖する取り組みを開始。2008年7月1日から,RSAセキュリティの「RSA FraudAction」サービスの運用を始め,フィッシング・サイトの出現を常時監視して,見つけ次第,閉鎖処置を取る。顧客は特別なソフトの導入が必要ない。

 加えて2009年2月から,法人向けネット・バンキングでワンタイム・パスワードを導入する。RSAセキュリティの「RSA SecurID」を採用し,顧客に配布する小型電子端末と同行のサーバーで同期を取り,60秒ごとにパスワードを変更。これにより,セキュリティを強化しつつ,顧客にとって手間のかかる定期的なパスワードの変更を不要にする。