三菱UFJ信託銀行は2008年7月から,デジタルペンを使った営業支援システムを導入する。ドットパターンを印刷した専用の投資信託の申込書にデジタルペンを使って記入し,記入内容をデジタルペンのメモリーに記録。Bluetooth機能を搭載した携帯電話を経由して,記入内容をデジタルペンから同銀行のセンターへ送信し,センター側で内容を確認すれば申し込みが完了する仕組みだ。

 投資信託は日ごとに価格が変わるため,その日の締め切り時間までに契約を完了させる必要がある。これまで外回りの営業担当者は,申し込み用紙の記入内容をシステムに入力する時間を確保しなければならず,早めにオフィスへ戻る必要があった。そのため,14時以降の顧客訪問が難しい状況だったという。これが本システムの導入により,訪問先でも締め切り時間直前まで申し込み可能になる。

 システムは大日本印刷とアイディーエスが開発。デジタルペンはスウェーデンのAnotoが開発したものを利用している。