健康増進サービス「ライフキャリア」の機器を手にするソフトバンクリブラの田辺顕能社長(写真左)とソフトバンクテレコム人事本部給与厚生部の稲葉充穂課長
健康増進サービス「ライフキャリア」の機器を手にするソフトバンクリブラの田辺顕能社長(写真左)とソフトバンクテレコム人事本部給与厚生部の稲葉充穂課長
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 ソフトバンクグループの通信3社であるソフトバンクモバイル(東京・港区)、ソフトバンクBB(東京・港区)、ソフトバンクテレコム(東京・港区)は6月2日から6日まで5日間にわたり本社ビルにて正社員向けの健康増進イベント「ケンコージャック in ソフトバンク」を開催した。2008年4月から医療保険者に対して、40~74歳の被保険者・被扶養者への「メタボリック(内臓脂肪)シンドロームの特定健診・特定保健指導」が義務化されたことを受けて企画したもので、こうした社内イベントを開催する企業は珍しい。

 同イベントでは成人病の専門家やスポーツ関係者らによる健康に関する講演が開かれたり、社員食堂で京都嵐山吉兆の総料理長プロデュースの「ライフキャリア御膳」が1日30食限定で振舞われたりと「社員に健康に関する意識を向上してもらう」(ソフトバンクテレコム人事本部給与厚生部の稲葉充穂課長)ための様々なイベントが組まれた。

 また、今回のイベントの目玉となったのが、同じくソフトバンクのグループ会社であるソフトバンクリブラ(東京・港区)が2007年10月から販売している健康管理サービス「ライフキャリア」のブース。同サービスは体重体組成計と血圧計、血糖測定器で測定したデータが、複雑な操作をしなくても即座にインターネットを通じてデータ記録用サーバーに送信され、データを自己管理に役立てられるというもの。その場で計測して記録できるようにしたブースには連日300~400人が集まった。イベント期間中にデータ送信した日数が一番多かった社員には抽選で旅行券などがあたるコンテストも開かれた。

 今回のイベントをきっかけに、ライフキャリアへの社員の加入者も募集した。同サービスを正式契約して利用するには、初期費用で2000円、利用料として月額2000円がかかるが、今回は1000人限定で初期費用、および月額利用料金のおよそ4分の3を会社が負担する条件で募集をかけた。イベント期間中の数日間700人ほどの応募を集めた。3社の正社員数は合計で1万5000人前後と見られるが、およそ5%ほどの社員が即座に利用を決めた勘定だ。ライフキャリアの販売元であるソフトバンクリブラ(東京・港区)の田辺顕能社長は「ライフキャリアは生活習慣病の予防を目的にしたツールではあるが、測定項目はストレスレベルとも関係があり、メンタルヘルス対策にも効果を発揮する」と説明する。

 稲葉課長は「イベントには想像以上の数の社員が集まってくれた。健康管理には社員1人ひとりの継続性が大切。社員が自己管理を習慣にするよう心がけるきっかけとしたいと思い企画した」とイベントの趣旨を語った。

■変更履歴
第1段落で当初、イベントの開催時期に関して「6月3日から6日まで4日間」としていましたが、正しくは「6月2日から6日まで5日間」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/06/10 20:20]