西武ホールディングスなど西武グループ7社は2008年1月,約2万7000人の従業員が利用する勤怠管理システムの導入を完了した。勤怠管理に関するコンプライアンス強化を図るとともに,勤務形態の異なるグループ各社の勤怠管理を一元化することで,管理業務やシステム運用を効率化するのが狙い。勤怠管理システムには,ネオレックスが提供するSaaS型の勤怠管理サービス「バイバイ タイムカード」を採用した。

 2007年4月に導入を開始し,2008年1月にグループ7社への展開を完了した。5月末時点で導入済みの企業は西武ホールディングス,西武鉄道,西武鉄道サービス,西武レクリエーション,プリンスホテル,西武ゴルフ,近江観光。現在,他のグループ企業へも展開を進めている。

 新システムは,出退勤時刻の記録とそれらの自動集計,勤務シフトの作成,予定(シフト)と実績の比較分析,勤務実績の承認などの機能を備える。システムに記録した勤怠情報は,基幹業務システムの従業員マスターや勤務実績データと連携する。

 タイムカードの認証方式は,バーコード,携帯電話を使ったQRコード,ICカード(FeliCa)の3種類を採用。パソコンや携帯電話などの入力端末を,駅,ホテル,スキー場など,グループ企業ごとの現場のニーズに合わせて設置した。

 ネオレックスは,西武グループのサービス採用を機に,バイバイ タイムカードのサービス基盤を強化した。独自開発のオンメモリー・データベースを新たに採用して,従来の約20倍の処理性能を実現。アクセス集中日でも,システムの平均応答時間は0.1秒程度という。