レンタルオフィス事業を手がけるオフィシアは2008年1月,基幹系システムを稼働させた。同社は東京の汐留地区に,オフィス家具,インターネット回線,IP電話,複合機といった設備を備えたレンタルオフィスを新たに開設。同オフィスの開設に併せて本システムを稼働させた。開発期間は5カ月で,開発作業は三井情報が担当した。

 オフィシアの基幹系システムは,レンタルオフィス利用者の契約・請求・入金情報の管理機能,IP電話や複合機の利用料金を管理する課金機能,さらに同社の担当者向け営業支援機能からなる。

 課金機能では,IP電話や複合機と連携して自動的に課金情報を収集できるようにしたのが特徴。IP電話に対する課金情報を新たに設置したIP-PBXから自動収集するほか,ICカード認証機能付きの複合機を採用。あらかじめオフィス利用者に渡したICカードを複合機が認証することで,どの利用者が複合機を利用したかなどを判断し,自動的に課金できるようにした。

 営業支援機能では,来客の応対や電話の取り次ぎに必要な情報を,担当者のPCに表示する。特徴は,オフィスにかかってきた電話がどのサービス利用者宛てなのかを自動的に判断し,サービス利用者の契約情報をPCに自動的に表示させる点。これにより担当者が,迅速に電話応対できるようにした。