首都圏でタクシーを展開する日本交通が、顧客からの配車受付業務の効率化に取り組んでいる。

 具体策は大きく2つある。1つは、配車時間の短縮だ。配車依頼を受け付けてから顧客へ向かうタクシーを決定するまでの時間を従来よりも10%短縮する。ピーク時間には、1時間に2000件を超える配車依頼が殺到する忘年会シーズンに向けて、システム改善により顧客の利便性を向上させたい考えである。

 もう1つは、受注方法の多様化だ。オペレーターを介さずに配車する方法の導入である。2006年8月に自動音声で配車を受け付けるシステムを導入したことに加え、2008年2月には携帯電話のウェブサイト閲覧機能を活用した仕組みも本格稼働させる。人手を介さない受付方法を用意することでコールセンターへの電話件数を減らすことを目指す。

 日本交通は、この3年間でコールセンターの規模を2倍に拡大している。20台だった受注端末を44台にするなどして、現在100人のオペレーターを抱えている。

2008年2月から本格運用するウエブサイトを活用した配車システム。配車依頼すると、顧客にメールが届く   2008年2月から本格運用するウエブサイトを活用した配車システム。配車依頼すると、顧客にメールが届く