森精機製作所の森雅彦社長 |
森雅彦社長は、「コンピュータ業界でSE(システムエンジニア)がシステムのインプリメンテーションのために顧客企業に常駐するやり方を参考にしている。社員を社内で4~5年かけて鍛えて、さらにお客さんの工場でも鍛えてもらってというようなサイクルを作りたい」とその狙いを話す。
同課の社員は、機械を納品したその日から使えるように動かし方を熟知しているだけでなく、顧客工場で工程設計を助けるなど生産現場の改善指南役としての役割も担っている。森精機は、出向する社員を通じて顧客企業の悩みを知り、製品開発にフィードバックもできる。こうした引き合いは多く、今後5年以内に40人まで増やしていく予定だ。