USENは10月9日,グループ全体の基幹システムの刷新に伴い,日本オラクルが提供するERPパッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS) 11i.10」とCRMパッケージ「Siebel 8」を導入すると発表した。2007年10月に開発プロジェクトをスタートさせ,2008年9月の稼働を目指す。

 新システムは,USENグループの音楽放送事業,カラオケ事業,映像・コンテンツ事業,業務用システム事業などを対象にしたもの。フィールドサービス・システムや契約管理システムをSiebel,財務会計システムや購買在庫管理システムをOracle EBSで構築する。そのうえでSOAによる業務プロセス連携基盤「Oracle Application Integration Architecture」を使い,SiebelとOracle EBS,および既存システムを連携させる。このほか,ポータルやBI(Business Intelligence)機能を提供する「Oracle Fusion Middleware」や,RDBMSの「Oracle Database 10g」も導入する。

 新システムの導入により,グループ各社のシステムを統合する。これにより,運用・保守コストを削減するほか,サービス向上につなげる方針。

 システム開発は,日本オラクルのコンサルティングサービスとIBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)が手掛ける。