山口銀行は、フィッシング詐欺対策を強化するサービスを導入し,9月26日から運用を開始した。電子透かしを利用した認証システムにより,ユーザーが同行のWebサイトを偽装したサイトにアクセスしてしまい,クレジットカード番号や暗証番号などを盗み出されるのを防ぐ。

 認証システムには,NTTコムウェアが提供するフィッシング対策ソリューション「PHISHCUT(フィッシュカット)」を採用した。ユーザーが専用のソフトをインストールしてWebサイトにアクセスすると,埋め込まれた電子透かしを用いてそのサイトの正当性を検証。ユーザーはWebブラウザーのツールバー上で本物のサイトかどうかを確認できる。アクセスしたWebサイトがフィッシング・サイトの疑いがある場合には警告を出すなどして、フィッシング詐欺からユーザーを保護する。

 認証システムは,NTTコムウェアがASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスとして提供し,クライアント用の専用ソフトも,同サービスのサイトからダウンロードできる。PHISHCUTを導入した金融機関は、静岡銀行,北海道銀行,第四銀行,南都銀行に続いて山口銀行が5行目となる。