香川県の百十四銀行など地方銀行6行と三菱東京UFJ銀行、日本IBMは5月7日、地銀向け共同利用型勘定系システム「Chance」が百十四銀で稼働を開始したと発表した。Chanceはプロジェクト参加各社が2003年から4年かけて開発してきたもの。

 特徴は、メガバンクである三菱東京UFJ銀行のシステムをパッケージ化し、各地銀に提供すること。預金・融資・外為など主要な勘定系からインターネット・バンキング、情報系システムまで幅広いシステムが対象。各地銀に共通な要望をベースとして、個別行の仕様を実装している。

 Chanceは今年1月に第1弾として茨城県の常陽銀行で動き始めた。このほか、2007年度中に岐阜県の十六銀行、2008年度中に奈良県の南都銀行、でそれぞれカットオーバーが予定されている。また、4月6日には山口銀行ともみじ銀行(広島県)を傘下に持つ山口フィナンシャルグループが採用を表明している。

 日本IBMは各地銀と、システムの開発、運用、アウトソーシング契約を結んでいる。三菱東京UFJ銀と各地銀との間ではソフトウエアの使用許諾について契約している。