JCBは4月3日、個人信用情報機関である全国銀行個人信用情報センター(全銀情)へ、顧客22万4460人の残債額を更新する報告を実施していなかったことを発表した。JCBカードだけでなく同社のフランチャイジーが発行するカードの会員を含む。報告していなかった期間は、最長で2007年3月20日までの約3カ月にわたる。

 残債額を更新してなかったのは、06年10月末時点でショッピングリボ払い、ショッピング分割払い、キャッシングサービスのいずれかを利用しており、かつ同年11月末時点で残債額が「0円」だった顧客である。11月末時点の残債額を「0円」に更新する報告を実施しなかったため、全銀情には10月末時点の残債額情報が登録されたままになっていた。すでに対象となった全顧客のデータを更新済みである。

 直接の原因は06年11月に修正したコンピュータ・プログラムの不具合。JCBは06年10月、全銀情への報告内容を改訂した際、残債額を報告基準より少なく算出していた。修正はこれを是正するための処置だった。