大和証券グループは,情報セキュリティの強化を主な目的として,社内のPCを全面的にシンクライアントに切り替える。第1弾として約5億円を投じて,2007年9月までに,大和証券グループ本社のほぼ全てのPC300台と,大和証券のスタッフ部門のPC1200台をシンクライアントにする。さらに数年後をメドに,大和証券のほぼ全てのPCに当たる約1万台を切り替える計画である。

 システムの構築はNECに委託し,同社のシンクライアント「US100」,ブレードサーバー「SIGMABLADE」などを採用した。シンクライアントにはNEC独自のブート用OSを搭載。ブレードサーバー上にVMwareによって仮想サーバーを設け,シンクライアントごとにWindows XP Professionalを稼働させ,リモート・デスクトップによってデータをやり取りする仕組み。ブレード1枚当たり約30台のシンクライアントを管理する。