ホスティング・サービス「GrowServerサービス」を展開するIMJネットワークは,仮想サーバー・ソフト「Virtual Iron」を導入した。サーバー上に利用者ごとに異なるパソコン環境を提供するサービスにおいて,仮想サーバー・ソフト「VMware ESX Server」から乗り換える。「Virtual Ironを評価した結果,VMwareとそん色ない性能や信頼性が確認できたので,5月中旬から順次切り替えていく」(ITサービス部 GrowServerグループ 酒井統史氏)。

 このサービスは,サーバー機に仮想サーバー・ソフトを搭載して,仮想サーバーを実現。各仮想サーバー上でWindows XPを稼働させ,それをクライアントが利用する。VMwareからVirtual Ironに乗り換えることで,仮想サーバー・ソフトのコストが数分の一になる計算だ。

 Virtual Ironは,オープンソースの仮想サーバー・ソフト「Xen 3.0」をベースに,性能向上などを図った製品。IMJネットワークでは,2006年末から評価を続けてきた。

 Virtual Ironは,ブレード・サーバー「HP BladeSystem c-Class」上で稼働させる。1ブレード当たり,クアッドコアのIntel Xeonプロセッサを2基,メモリー16Gバイトを搭載。1ブレードに付き,20台の仮想サーバーを配置する予定である。