不動産情報サイト「HOME'S」などを運営するネクストは2007年夏をメドに,PHP用の汎用フレームワーク「Maple」を使って,Webサイトの中核システムの一つを全面的に改修する。フレームワークを導入することでソースコードのスパゲティ状態を解消し,今後,機能を拡張する際の開発効率や品質を高める考え。

 同社は2001年ごろからPHPを社内標準の開発言語として,HOME'Sなどのシステムを構築してきた。機能の拡張を繰り返すうちスパゲティ化が進み,現在はある機能を改修すると別の機能が正常に動作しなくなるという事態が頻発しているという。そこで特に問題が大きい,不動産会社向けの物件情報登録システム「HOME'S Manager」に,汎用フレームワークを導入することにした。

 フレームワークには,オープンソースのMapleを採用した。「他のPHPフレームワークと比較して,構造が単純で理解しやすい」(HOME'S総合研究所 テクノロジーラボラトリ テクニカルリーダー 三木鉄哉氏)のが採用の理由である。