みずほ情報総研が利用する「イントラnewsing」の画面
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 みずほ情報総研(東京・千代田区)が、ソーシャル・ブックマークと呼ばれるサービスを活用し、情報源や気づきを共有する取り組みを始めている。ブックマークは、個人がネットを使う際に、気に入ったウェブサイトを簡単な操作で呼び出せる機能。ソーシャル・ブックマークはインターネットを介してブックマークを他人と共有できるサービスである。自分と興味が重なる人が閲覧しているサイトを見ることができる。新聞や雑誌の記事を職場で回覧することがあるが、ソーシャル・ブックマークを企業内で使えば同じ役目を果たす。

 同社は、マイネット・ジャパン(東京・中央区)が提供する「イントラnewsing」を取り入れている。各社員がブックマークしたり、コメントをつけることで各サイトのニュースにポイントが付く。ポイントに応じて様々なサイトのニュースがランキングで表示される。参加しているコンサルタントや最新の技術や経営手法に対するアンテナを常に張っていなければならないアナリスト同士がお互いの関心事を共有できる仕組みだ。

 みずほ情報総研では、昨年末からおよそ50人ほどがイントラnewsingを利用してきた。コンサルティング部システムコンサルティング室の平古場浩之氏は「ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では『何を書けばよいのかわからない』という人もいるし、業務に直結しない。イントラnewsingは、『必要なニュースを探す』という目的がはっきりしている」と話す。

 利用者のアンケートからは「知らないニュースを知ることができた」や「知らないニュースソースを知ることができた」「同僚の興味や考え方がわかるようになった」といった声が上がっている。ニュースやニュースソースを共有したり、コメントを通じて同僚の意見を取り入れることで、新たな「気づき」につながっているという