味の素グループで香辛料を製造するギャバンは、栃木県足利市に開設した新工場「関東事業所」において、生産管理と倉庫管理を連動させたシステムを2006年10月に稼働させた。例えば生産管理システムが発行した製造指示書を倉庫管理システムが受け取り、原材料のピッキング・リストなどを自動生成したりできる。食品や医薬品の製造プラントの建設やシステム開発を手掛ける味の素エンジニアリングの生産管理システムと、倉庫管理システム・ベンダーのシーネットのシステムを導入し、互いに連携させた。

 生産管理システムが生成する指示書を基に、原材料の出庫、半製品の入出庫、製品の入庫といった倉庫内の作業を、倉庫管理システムが指示する。材料や半製品に二次元(QR)コードを貼り付け、データの再入力なしにロット番号や賞味期限まで管理できるようにした。