秋田県の地方銀行である北都銀行は5月8日、新しい勘定系システムを全面稼働させた。新システムは、富士通の地銀向け勘定系パッケージ「PROBANK」を採用。富士通製メインフレームで動かしている。PROBANKの稼働事例は、2003年9月の東邦銀行(福島県)、2005年5月の清水銀行、今年1月の西京銀行に続いて4行目。

 ゴールデン・ウイークの休業日を利用して、システムの切り替えを実施した。新システムは5月6日の土曜日に、ATM(現金自動預け払い機)で受け付けた取引の処理から稼働を開始。8日の月曜日には、全店舗からの取引も受け付けるなど、全面稼動を果たしている。

 北都銀行は、当初は2003年10月の稼働を予定していた。だが、富士通がPROBANKの開発に手こずり、PROBANKの第1号ユーザーである東邦銀行が稼働時期を2003年1月から同年9月に延期。その影響で、清水銀行や西京銀行の稼働時期が2年以上遅れ、北都銀行も稼働時期を先送りしていたという経緯がある。

 富士通は北都銀行の安定稼働を弾みに、PROBANKのさらなる顧客獲得を目指す。