システム運用管理ソフトを中心に手がけるビーエスピー(BSP)は2014年5月9日、独Software AGとの間で販売代理店契約を締結した。同社のBPM(ビジネスプロセス管理)ソフト2製品をBSPが販売し、データ分析ソフト2製品をBSPのグループ企業であるビーコンIT(ビーコンインフォメーションテクノロジー)が販売する。日経コンピュータは2014年5月28日、ビーエスピー取締役の増田栄治氏に、BPMソフトとデータ分析ソフトを取り扱う狙いを聞いた。

(聞き手は日川 佳三=日経コンピュータ

なぜBSPが独Software AGの製品を扱うのか。

ビーエスピーで取締役を務め、ビーコンITで取締役専務執行役員を務める増田栄治氏(写真左)と、独Software AGで日本とアジア太平洋地域のシニアバイスプレジデントを務めるSteve Keys(スティーブ・キース)氏(写真右)
ビーエスピーで取締役を務め、ビーコンITで取締役専務執行役員を務める増田栄治氏(写真左)と、独Software AGで日本とアジア太平洋地域のシニアバイスプレジデントを務めるSteve Keys(スティーブ・キース)氏(写真右)

 これまでBSPは、システム運用管理ソフトを提供してきた。つまり、情報システムの効率化やコスト削減のためのソフトを提供してきた。

 一方で、現在のITは、既存システムの保守運用だけでなく、ビジネスの売上に貢献することが求められるようになってきている。

 こうした背景を受けて、ビジネスの売上に貢献できるIT基盤に注力することにした。このため、そのようなIT基盤のミドルウエアを持つ独Software AGの製品の扱いを開始した。

 現状、BSPとビーコンITを合わせて、800社から900社の顧客がいる。これらの顧客から実際に、効率化とコスト削減だけでなく、ITの力で新たなビジネスを作り出したい、という声が上がっていた。

具体的に、どのソフトを新たに取り扱うのか。

 扱うソフトは四つある。BPM分野では、「ARIS」(モデリング/BPMソフト)と「webMethods」(アプリケーション統合/SOA基盤ソフト)を扱う。データ分析分野では、「Terracotta」(インメモリーデータ管理ソフト)と「APAMA」(CEP:複合イベント処理ソフト)を扱う。