従業員数5000人の大手ITコンサルティング会社、アクセンチュア日本法人。経営コンサルティング、ITソリューション、ビジネスプロセスアウトソーシングの3つを事業の柱とする同社は、“秘か”に機構改革を実施。「デジタルコンサルティング本部」を2014年1月に新設した。その狙いは何か。社長就任から8年になる程近智社長に狙いや今後の展望を聞いた。
「デジタルコンサルティング本部」を作りました。
グローバルでは2013年12月にデジタルコンサルティング本部を立ち上げました。それに伴い、日本でも今年1月に新設したわけです。同時に、経営戦略の立案やM&A(合併・買収)を支援する「経営コンサルティング本部」を、「戦略コンサルティング本部」に名称を変えました。
ITコンサルティングに特化して経営コンサルティングをやめる、ということはないわけですね。
経営コンサルティングをやめるなんてことはないですよ。これまで通り、経営コンサルティングや、ITコンサルティングに相当する「テクノロジー」、ビジネスプロセスアウトソーシングを手掛けます。
機構改革の狙いは何ですか。
顧客企業に最適なソリューションを機動的に提供するためです。デジタルコンサルティング本部は、デジタルマーケティングやCRM(顧客関係管理)の実現を支援する「インタラクティブ」、ビッグデータ分析などを行う「アナリティクス」、スマートフォンなどを活用する「モビリティ」の3つのソリューションを提供します。
これまでは3つのテーマについて、それぞれ個別に相談されることが多かったのですが、最近は状況が変わってきました。経営トップから「デジタルシフトしたい」という要望が増えてきたのです。