米Marvell Technology Groupは2014年3月18日、同社が3月7日に米国で発表し、現在開発中の新製品「Kinoma Create」の開発者向けイベント「Kinoma Create MeetUp」を都内で開催した。

 Kinoma Createはバッテリーで動作する半完成品の小型コンピュータで、個人の開発者が「デジタル電子工作」の素材として活用する使い方を想定する(関連記事:新しいデジタル機器の開発スタイルに、Webアプリ開発者を取り込みたい)。

 この開発者イベントに参加したGMOインターネットで特命担当 技術分析官を務める技術者、新里 祐教氏に製品の率直な感想を聞いてみた。新里氏は、デジタル電子工作の愛好家が集まるイベント「Maker Faire」に古くから個人で参加する出展常連で、最近は国内だけでなく、米国やアジアのMaker Faireにも出展者として参加するなど、まさにこの製品が狙う開発者像に近いからだ。

(聞き手は山田 剛良=日経NETWORK


まずはイベントの感想を聞かせて下さい。参加されてどうでした?

Kinoma Create MeetUpで説明する米Marvell Technology Groupのピーター・ハディ氏(中央)
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 非常に楽しかったですね。小さい会場でしたが2部屋いっぱいに人が集まって、とてつもなく大盛況でした。部屋に入りきれず、外から見ている人もいました。説明に来ていたMarvellの開発者はきっと、かなりの手応えを感じたと思います。

 僕自身は「Raspberry Pi」(手のひらサイズで約4000円と格安のPCボード、関連記事)のようなボードコンピュータに全く抵抗がないんですが、(ソフトウエア専門の)Webの開発者だと、Raspberry Piに興味があるけど触ったことがない、どう使えばよいのか分からない、みたいな人も多いですからね。今回のイベントにもそういう人が半分くらいはいたようで、僕の周りでは「この値段(予約価格99ドル)ならポチっちゃう(購入する)」との声が方々から聞こえました。