2014年1月7~10日、米ラスベガスで開催された世界最大のコンシューマー向け家電見本市「2014 International CES」(CES2014)では、ウエアラブルデバイスに大きな関心が集まった(関連記事)。その中でも目立ったのは、「スマートウエア」のビジョンを打ち出したソニーだ(写真1)。
このスマートウエアの商品企画を担当するのが、Xperiaシリーズを手がけてきたソニーモバイルコミュニケーションズ UX商品企画統括部 部長の黒住吉郎氏だ(写真2)。これらのウエアラブル製品の狙いはどこにあるのか、CES2014会場で行われたグループインタビューで話を聞いた。
菊池隆裕=日経BPイノベーションICT研究所)
CES2014でソニーが「スマートウエア」や「Core」を発表するに至った経緯とは?
スマートウエアという言葉を英語で書くと“SmartWear”で、ウエアラブルの「ウエア」(Wear)を含んでいるが、カタカナで書くと「ハードウエア」や「ソフトウエア」の「ウエア」(Ware)とも読める。「スマートなウエア」として、両方の意味を持たせていると考えてほしい。昔のソニーがやっていたような「思いつき」や「ノリ」を大事にしながら、開発を進めている。