2014年1月7~10日、米ラスベガスで開催された世界最大のコンシューマー向け家電見本市「2014 International CES」(CES2014)では、メーカー各社がPCの新しい方向性を模索した(関連記事)。その中でも、PC市場で世界No.1シェア(IDC・Gartner調べ)を有するレノボの動向に注目が集まっている(写真1)。
レノボが発表した新機種の中で、特にビジネスユーザーに人気のUltrabookが「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルだ。この新モデルでこれまでのThinkPadとは大きく異なるキーボードを採用したことが賛否両論を呼んでいる。PCのキーボードで新たなアプローチを採った理由について、レノボでWorldwide Competitive Analystを務めるケビン・ベック氏(写真2)に話を聞いた。
タッチ非対応の旧モデルと同サイズでタッチに対応
レノボがCES2014で発表した「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルは、旧モデルと比べてどこが違うのか?
新ThinkPad X1 Carbonは、旧モデルと名前こそ同じだが、全く新しいThinkPadになっている(写真3)。ディスプレイはWQHD(2560×1440ドット)を採用し、非常に高精細な表示が可能となった。第3世代だったCoreプロセッサはより省電力の第4世代に進化し、5時間程度だったバッテリー駆動時間は約9時間まで伸びている。50分で80%の急速充電にも対応する。