怒とうのM&A(合併・買収)攻勢で、海外でのIT事業強化に突き進むNTTグループ。その旗頭である日本電信電話(NTT持ち株会社)の鵜浦博夫社長は、自社製品へのこだわりを捨て、総合力による“ワンストップサービス”を武器に激戦の北米地域で勝ち抜くと語る。多様なグループ会社を抱える中でのブランド戦略や企業統治など、課題解決に向けた考えを聞いた。

(聞き手は吉田 琢也=日経コンピュータ 編集長)

そもそも一通信事業者だったNTTが、グループを挙げて総合IT企業へと舵を切る理由は何ですか。