米CommVault Systemsが、ビッグデータ時代をにらみ日本市場の開拓を強化している。バックアップやリカバリー、アーカイブ、レプリケーションなどのデータ管理ソフトを手がけており、こうした機能を共通プラットフォーム上で実現できる点が特徴だ。システム管理のコスト低減につながるという。2013年8月には新製品「CommVault Simpana 10」を国内にも投入した。CommVault Systems Japan代表取締役社長の大越大造氏に今後の戦略を聞いた。

(聞き手は大山 繁樹=ITpro


米CommVault Systemsの業績は。

写真●CommVault Systems Japanの代表取締役社長、大越大造氏

 1996年に設立され、現在は1万8000社のユーザー企業を抱える。米ニュージャージー州オーシャンポートに本社があり、社員数は1700人。米ナスダック市場に上場し、2012年度は全世界で約500億円を売り上げた。年22%増と急成長している。

 当社が扱うデータ管理ソフトの市場は年5~6%増なので、他社をリプレースして伸びているといえる。それだけ当社の製品が評価されているのだろう。

 米ガートナーのリポートでは、ライバル企業として米IBMや米EMC、米シマンテックが挙げられており、当社が3年間はトップと評価されるなど、各社と伍して戦っている。

製品の強みは何か。

 バックアップやリカバリー、アーカイブ、レプリケーションなどのデータ管理機能を、共通プラットフォーム上で実現できる点が大きな特徴だ。2013年8月には、新製品の「CommVault Simpana 10」を日本市場にも投入した。

 他社はバックアップやリカバリーなど、それぞれのカテゴリーの企業を買収することで、管理機能を強化してきたといえる。しかし当社の場合、まったくアプローチが異なる。