2013年7月11日、オリジナルのAndroidタブレット「EveryPad」を発表したヤマダ電機(関連記事)。同社代表取締役副社長兼代表執行役員COOの一宮忠男氏は、発表会の質疑応答で「なぜタブレットなのか」との問いに対して「スマートフォンでは行き詰まりがくるのではないか」と回答した。

ヤマダ電機 代表取締役副社長兼代表執行役員COOの一宮忠男氏
ヤマダ電機 代表取締役副社長兼代表執行役員COOの一宮忠男氏

 「我々がなぜタブレットにしたかというと、今スマートフォンが非常に普及しているが、スマートフォンでは行き詰まりがくるのではないか、いろんなコンテンツにおいても、使い勝手においても、我々はそのように考えておりました」

 一宮副社長は、今のスマートフォンのディスプレイサイズだと、扱える情報・コンテンツには限界があるのではないかと考えているという。そこで同社がこだわったのが7インチサイズだ。

 「7インチサイズはちょうど背広の内ポケットに入る大きさ。常に持ち歩ける。そういった中で、今の7インチのタブレットにない機能を付けようじゃないか、と考えました」

 コンテンツについては現状「スマートフォンの方が進んでいる」と一宮副社長は述べるが、その状況を改善すればタブレットはもっと良くなると説く。

 「タブレットにも、スマートフォン並みかそれ以上のコンテンツを入れることによって、もっと良いもの、使いやすいものができるのではないかという発想で、音声探索、通話機能、ペン入力などを最初からEveryPadに入れるようにお願いしました。それでできあがったのが今回のタブレットです。我々は画期的で他社にはないものだと自負しています」

 国別のタブレット普及率で日本は米国やカナダの半分以下であり、先進国の中で日本はタブレットの普及率が低いといった調査結果もある。「川下発想」で作られた大手量販店のオリジナルタブレットは日本のタブレット普及率アップに貢献するのか。今後の動向には要注目だ。