元MySQLの社員らが設立したフィンランドSkySQL。MySQLコミュニティ版のサポートを提供し、日本ではアシストが代理店となっている。“MySQLの父”であるMichael “Monty” Widenius氏が設立したMonty Programと提携し、Widenius氏がMySQLをベースに開発したMariaDBのサポートも手がける。クラウドでのMySQLもベータ提供を開始した。同社CEOのPatrik Sallner氏ら(写真1)に、現在の状況を聞いた。

(聞き手は高橋信頼=ITpro


SkySQLとは。

写真1●左からSkySQLセールス担当副社長 Michael Carney氏、 CEOのPatrik Sallner氏、日本アジア太平洋セールス担当ディレクター Daiel 斎藤氏
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 SkySQLは、Sun Microsystemsが米Oracleに買収された後、MySQLの元社員が設立した企業だ。MySQLのオープンソース版であるCommunity Editionのサポートサービスを提供している。90%以上の社員が元MySQLであり、セールス担当副社長のMichael Carney、日本アジア太平洋セールス担当ディレクターのDaiel 斎藤も元MySQLだ。SkySQLにはMySQLの創立者であり“MySQLの父”であるMichael “Monty” Widenius氏と、共同創立者のDavid Axmark氏も出資している。

 また、Widenius氏の企業Monty Programと提携し、Monty ProgramがMySQLのオープンソース版をベースに開発しているMariaDBのサポートも行う。MariaDBは、MySQLのバグを修正するなど品質を高めてリリースしている。ちなみに「My」も「Maria」も、Widenius氏の娘の名前だ。

 SkySQLの顧客はDeutsche Telekom、Time Warner、Virgin Mobile、Vodafoneなど、28カ国に330社以上いる。

MySQLをクラウドで提供している。

写真2●SkySQL Cloud Deployment Suiteの管理画面
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 SkySQL Cloud Deployment Suiteという名称で提供している。現在はベータ版のため無料だ。Webブラウザから、4ステップ、10分間でMySQLを立ち上げることができる(写真2)。

MariaDBの採用事例は。

 オンラインペイメントサービスのPAYBOXや、保険会社のCrédit Mutuelで稼働している。採用事例はWidenius氏のサイトで公開している。