「GameSalad」は米国GameSalad社が開発するスマートフォン向けのゲーム作成ツール。この日本語版が東京ゲームショウの開催に合わせて登場した。

 GameSaladはいわゆる“コーディング”(プログラムのソースコードを記述すること)の作業無しでiPhone/iPad、Android、HTML5、Mac OS Xのゲームが作れてしまうオーサリングツールだ。現在、米国で人気急上昇中で「米国の『App Store』(iPhone/iPadのアプリ配信サービス)のゲームカテゴリにあるゲームは、5%がGameSaladで作られている」(GameSaladの日本語版を手掛けるアドバゲーミングの横地潤社長)という。人気のiPhoneゲーム「Escape 3D: The Bathroom」もGameSaladで開発されたものだ。

 「このようなコーディング無しのツールでは単純なゲームしか作れないのでは?」と思いがちだが、GameSaladは“物理エンジン”にも対応するなど高機能。世界的な人気となっている「Angry Birds」のようなゲームも比較的簡単に作成できるという。ただし、2次元ゲーム向けのツールなので、3次元ゲームの作成はできない。

 GameSaladはWindows版とMac OS X版があり、Windows版の日本語化はほぼ完了。Mac OS X版の日本語化も10月中には完了する予定だ。

 GameSaladは無料でダウンロード・利用できるが、Androidのゲームを作りたい場合や、広告バナーを付けたい場合などは、年間利用料が2万9800円の有料版を購入する必要がある。

GameSaladのブース。左が横地潤社長。すでに多数のゲームがGameSaladで開発されているという
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