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ITpro

電話サービスのクラウド化進む、ただし仮想環境には向かない

コアックス バイス・プレジデント
岩崎 正晴氏

2011/07/14

 コアックスはIP-PBXソフトを開発する米Brekeke Softwareの関連会社で、日本におけるIP-PBXおよび関連サービスの販売を担っている。同社のバイス・プレジデントである岩崎 正晴氏に、最近のIP-PBXの動向やコールセンターなどの電話関連サービスについて聞いた。

(聞き手は大谷 晃司=ITpro

IP-PBXの市場は。

コアックス バイス・プレジデントの岩崎 正晴氏
コアックス バイス・プレジデントの岩崎 正晴氏

 日本市場では、実はあまり伸びていない。IP-PBX関連のベンチャー企業のなかには撤退したところも多い。Brekeke Software(編集部注:同社は日本人が米国で起業したIP-PBXソフトの開発会社、関連記事)は米国で事業展開していたことが幸いしたのではないか。海外で市場を伸ばして、今やっと日本で認知されるような状況になってきた。コアックスでは、単にソフトを販売するのではなく、サービス展開に力を入れている。

 サービス展開とは、いわゆるSaaS、クラウドと呼ばれる形態で電話サービスを提供すること。ただし、コアックスが直接電話サービスを提供するのではなく、代理店などにIP-PBXのソフトウエアライセンスを販売している。そして代理店がユーザーに対して月額料金でコールセンターなどの電話サービスを提供する。

 国内で電話関連のSaaSを提供しているところは、自社で開発したIP-PBXを使っているか、(オープンソースのIP-PBXソフトである)Asteriskを使っているかのどちらかが多い。いずれにせよ、自社で何らかの開発をしないとSaaSが提供できない状態だ。一方、われわれはSaaSに取り組むためのソフトウエアのインフラを提供する。開発しなくても電話のSaaSができるというモデルを提供している。

どのようなソフトウエアを提供しているのか。

 Brekeke SoftwareのIP-PBXソフトをベースにした「ブレケケ・コンタクトセンター・スイート」を使う。このバージョン2.0を7月1日から販売している。インバウンド、アウトバウンド、リアルタイム情報表示、スーパーバイザー、通話録音、音声自動応答(IVR)などの機能を備えている。

 特徴は、マルチテナントができるという点だ。1台のIP-PBXを複数のテナント(ユーザー企業)が使うことができる。このマルチテナントの上に、コールセンターの機能も載ってくるので、SaaSなどに向いている。機能的にはかなりテレマーケティング業者が使える機能を網羅している。

 機械音声によるIVRのアウトバウンドができるところも特徴として挙げられる。もともと最初に始めたのが選挙のアンケートシステムだ。この市場では、いまだにBrekekeのエンジンで3〜4割が動いている。コアックスでは、ブレケケ・コンタクトセンターのサブスクリプションを代理店に販売している。残念なのは代理店からSaaSとして出る場合は、Brekekeの名前が表に出てこないこと。既に採用しているユーザーは多い。

 そのほかBrekekeの特徴として、完全にビジネスフォンの機能をサポートしているところが面白い。ラインキーやボタン電話の機能をサポートしており、それらをSaaSで提供している。電話機はサクサの電話機に対応している。コールセンターのSaaSを提供していた代理店が、顧客から引っ越しの間だけビジネスフォンを使いたい、といった要望を受け、それに応える形でビジネスフォンの機能をSaaSで提供するサービスを始めたところもある。

>>クラウドになるとブランドよりも運用している事...
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