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iモード版ドコモマーケットCPに聞く

あえて機能を絞り、素早い検索に特化した「食べログ」iアプリ

カカクコム 食べログ本部 アシスタントマネージャー 山本昌平氏、土肥寛基氏

2010/12/21 日経コミュニケーション

 パソコンからの月間ユニークユーザー数が2000万人に届こうというグルメサイト「食べログ」。2006年にオープンしたモバイルサイトも驚異的なスピードでユニークユーザー数を伸ばし、2010年11月時点で月間500万を超えた。モバイル向けアプリについては、2008年9月にリリースしたiPhone向けに引き続き、iアプリ版を12月6日にリリースした。企画を担当した山本昌平氏と、開発を担当した土肥寛基氏に話を聞いた。

(聞き手は栃尾江美=アバンギャルド)


「食べログ」サービスとiアプリ版の特徴は。

写真●「食べログ」のiアプリ版を開発したカカクコムの山本氏(左)と土肥氏(右)
写真●「食べログ」のiアプリ版を開発したカカクコムの山本氏(左)と土肥氏(右)
山本氏:従来のグルメサイトは、レストランなどがお金を払って掲載するために、店が発信する情報が中心でした。PRをする必要のない人気店は掲載されないので、本当の意味でユーザーのニーズは満たせません。食べログは従来のグルメ検索サイトと違い、ユーザーがお薦めする店を無料で掲載し、情報を載せています。ですから、本当にリアルな口コミや評価が探せるわけです。

機能を絞ってアクセスの速さを重視

山本氏:パソコン向けやモバイル向けサイトの食べログには、口コミや写真を投稿できますが、今回のiアプリ版では「店舗の検索」のみにあえて機能を絞りました。携帯電話で利用する際は、「今すぐ探したい」「近くでいいお店を見つけたい」といったニーズが多いと考え、とにかく素早く検索できることに重きを置いています。今までは、ブラウザーを立ち上げてからブックマークを開いている方が多かったと思いますが、iアプリに置き換えることでステップ数を減らして検索できます。

 キーワード検索のほか、細かい条件も指定できます。GPSを利用して現在地周辺を検索できるのは、iPhoneアプリにもある機能ですが、携帯電話ならではです。さらに、プレミアム会員(有料ユーザー)であれば評価の高い順に並べられます。iPhoneアプリやモバイルサイトでは、同様の機能を有料としていますが、ユーザー数は着々と増えています。

手探り状態から始めた初めての試み

開発にあたって苦労したことは。

山本氏:iアプリに初めて取り組んだので、分からないことだらけでした。社内に詳しい人間がいないので、まずは「何ができるのか」から調べて企画を立て、実現の可能性を探っていきました。結果、検索に特化したiアプリを作成することにしたのです。

土肥氏: 8月から10人体制で開発してきましたが、本格的に軌道に乗ったのは10月からです。最初は手探り状態でした。ただ、既に開発経験のあるiPhoneアプリを基準に「これならできる」「これはできない」と考えていけたので、ゼロからではなく進められたのは大きかったと思います。

 特に苦労をしたのは応答時間でした。端末側で通信の準備を始めてからデータを取得し、データを用いて画面を作るのですが、パソコンやスマートフォンに比べると、どうしても表示までに時間がかかってしまいます。余計な機能を入れずにできるだけコンパクトにしていますが、まだまだ改善の余地があると思っています。

山本氏:iPhoneアプリとの一番の違いは、通信事業者による月額課金ができることだと思います。クレジットカードを持っていなくても有料サービスを使えるので、ユーザーの敷居が低く、気軽に使っていただけます。さらに、今回ドコモマーケットができたことで、今まで食べログを知らなかった人にも知ってもらえる可能性があります。

幅広い年齢層のユーザーに使ってほしい

ターゲット層は。

山本氏:具体的にターゲットを設けているわけではありません。ユーザーの属性を見ると30~40代が多いですが、老若男女を問わず、外食するすべての人がターゲットです。携帯電話はあらゆる人が使っていますから、広いユーザー層にリーチできるメリットがあります。食べログは全国に対応していますので、場所による制限もなく、広く活用してもらいたいと思っています。

土肥氏:ユーザーアカウントはパソコンサイトやモバイルサイトと共通なので、パソコンでお気に入り登録したお店をiアプリから確認したり、その逆も可能です。携帯電話だけでも検索しやすいように作ったつもりではいますが、パソコンと上手に組み合わせればさらに便利に使ってもらえると思います。

「食べログ」を携帯電話の必須アプリに

今後の改善点は。

山本氏:リリースをしてまだわずかしか経っていませんが、良い反響や、改善すべき点をいただいています。「検索しやすい」といったうれしいコメントのほか、「表示にやや時間がかかる」といった意見もありました。開発段階でも苦労した点なので、さらにチューニングに力を入れていきたいと思います。

土肥氏:工数が見合わずに今回断念したのは地図機能です。現在はブラウザが開くようになっているのですが、アプリ内で地図をスムーズに表示できるようにしたかった。ただ、地図は権利の問題もあり、外部企業との連携が不可欠なので、簡単にはいきませんでした。また、中途半端に対応してクオリティを下げないためにも、タッチタイプの携帯には現状あえて非対応としています。今後は、NTTドコモが運営する検証センターも活用させていただき、対応モデルを広げていきたいと考えています。

山本氏:ドコモマーケットにもすごく期待しています。なるべく多くの人にリーチしたいので、まずはスマートフォンのように、「携帯電話を買ったら誰もがiアプリを活用する」と認知されればうれしいですね。その中で、「食べログは必須アプリ」と言われるようにしたいですね。

 現在は、口コミを投稿するにはパソコンサイトかモバイルサイトを利用してもらわなくてはなりませんが、いずれ口コミ投稿できるアプリを作る可能性もあります。その場合には、操作が分かりにくくなるのを防ぐため、別アプリとしてリリースするかもしれません。これからも、食べログをより多くの方に利用していただけるよう、iアプリの改善はもちろん、コンテンツの充実も図っていきたいと思います。

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