Linuxの創設者であるリーナス・トーバルズ氏と、Rubyの創設者まつもとゆきひろ氏---2つの代表的なオープンソース・ソフトウエアの作者である両氏に、日本の技術者へのメッセージを語ってもらった。「大切なことは自分のやっていることが好きであること、やり続けること」、「プログラミングの楽しさは『創造』」と2人は技術者にエールを送る。(聞き手は高橋 信頼=ITpro編集)
動画1●LinuxとRubyの共通点 |
まつもとゆきひろ氏:僕は15年間、Linuxを使ってきて、その上でRubyで開発をしてきました。
実際のところ、僕が書いているのはC言語で、あなた(リーナス・トーバルズ氏)もそうだと思うけど、僕は上のレイヤーを向いていて、あなたは下のレイヤーを向いている。
我々には多くの共通点があると思います。趣味としてプロジェクトを始めたこと。今はとても大きなコミュニティに育っていること。
リーナス・トーバルズ氏:僕は個人的に信じているんだけど、すべてのベストなプロジェクトは、ホビーとして始まると思います。すべてのメンバーが、好きだからエキサイトして活動することで優れたプロジェクトが育っていく。それが多くのオープンソース・コミュニティで起きたことです。