目標は「お客様価値の創造」 年間売上高は3000億円超

年間売上高は3000億円を超える。リコーの販売会社最大手というだけでなく、ソリューションプロバイダとしても国内で9位の規模だ。デジタル複合機を中核にした業務改善ソリューションや、アウトソーシングのビジネスを推進する。最大の目標は「お客様価値の創造」することだという。

会社の成り立ちを教えて下さい。

 2005年1月に、東京リコー、神奈川リコー、千葉リコー、埼玉リコー、西東京リコーという、首都圏の5社の販売会社が合併して、当社は誕生しました。さらに2008年2月、茨城リコー、栃木リコー、群馬リコー、新潟リコー、長野リコー、山梨リコーを経営統合したのです。

 従業員数は5000人を超えています。支援業務などを担当する人間を含めると、約3900人が営業活動にかかわっています。

弊誌の2007年度のソリューションプロバイダランキングでは、売上高で上位10社に入りました。

 2007年度の売上高は3005億円でした。2008年度も3000億円程度を見込んでいます。

 リコーの国内売り上げのほぼ50パーセントは当社によるものです。

対象にする顧客はどういったものになりますか。

 地域で言えば、首都圏と新潟、長野、山梨、そして関東圏です。メジャーアカウントと呼ぶ大企業から普及層のお客様まで幅広くビジネスしています。

顧客数は何社くらいですか。

 60万社くらいあります。数が多いのは、当社で普及層と呼んでいる、従業員数30人未満の企業です。メジャーアカウントの企業については、リコー本体の営業部隊と共同で提案に当たることもあります。

ビジネスの内訳はどういったものになりますか。

 内訳は、複写機/複合機に関連ソリューションのOperiusを加えた画像事業が全体の58パーセント、システム事業が32パーセント、そしてプリンター事業が10パーセントというところです。

システム事業が全体の3分の1を占めています。

 売上高でほぼ1000億円になります。パソコンやサーバー販売の部分が大きいですね。

今後は、アウトソーシングの分野を戦略的に伸ばす方針です。

 具体的には、ITアウトソーシング、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)、DPO (ドキュメントプロセスアウトソーシング)の三つがあります。それぞれ、お客様のシステム、業務、ドキュメント処理を当社が請け負うものです。

 ITOでは保守などのアフターサービス、BPOでは購買代行などの業務を含めてビジネスを展開していきます。