TOPHardware > インメモリーDBで広がるリアルタイム処理の可能性(下)

Hardware

インメモリーDBで広がるリアルタイム処理の可能性(下)

2014/04/18

Joab Jackson IDG News Service

 また、SQL Server 2014には、ユーザーのデータベースを診断する機能もある。各テーブルのアクセス頻度に基づいて、メモリーへの移動に適したテーブルを提案してくれるというものだ。「頻繁に利用するテーブルをメモリーに移動するだけでよい。新たなハードウエアを購入しなくても、パフォーマンスが大きく向上する」とMicrosoftのKelly氏は言う。

 アプリケーション層には変更は必要なく、アプリケーション側から見たデータベースインタフェースは同じだという。

 研究者や専門家は他の手法の実験も進めている。VoltDBのStonebreaker氏が研究しているのは、リバースキャッシュやアンチキャッシュと呼ばれる手法だ。従来のキャッシュは、ディスク上のデータのうちで、頻繁に利用するデータをインメモリーにも残して生かしておくという手法だった。リバースキャッシュやアンチキャッシュはその逆で、めったに利用しないデータのみをディスクに書き込むという手法だ。

 「マサチューセッツ工科大学で、プロトタイプを使ってキャッシュとアンチキャッシュを比較してみたところ、アンチキャッシュの方がはるかに優れていた」とStonebreaker氏は言う。

 キャッシュが抱える問題の1つは、Memcachedなどのキャッシュシステムでディスクからメモリーにデータを取得する時に、ディスク上のデータのブロック全体を取り出すことにある。この場合、通常は余分なレコードが含まれていることになり、メモリーの使用効率が悪い。一方、アンチキャッシュのようなメモリー優先の手法の場合、利用頻度が低いエントリーのみをディスクに書き込むことになる。

 ビジネス向けのインメモリーデータベースシステムから、オープンソースのキャッシュソフトウエアに至るまで、顧客や経営幹部に対するサービスを大幅に高速化するための製品が広がりつつある。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

Twitterもチェック

↑ページ先頭へ