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最近モバイル・セントレックスという言葉をよく耳にしますが、IP電話と関係がありますか?大いに関係がある場合もありますが、関係無いものもあります。現在は携帯電話事業者がサービスを提供していますが,050番号のIP電話でも近いうちに使えるようになるでしょう。 「モバイル・セントレックス(Mobile Centrex)」を英語の辞書で引くと、Mobileは「自由に動く」や「可動式の」や「機動的」などの意味を持ちます。一方、Centrexに関しては英語の辞書を引いても出てきません、これは電話用語から作った言葉です。「Central Offic Switch=局用交換機」と「Private Branch eXchange=構内交換機」を併せ持つシステムとしてセントレックスと名付けられています。 ここで改めて、モバイル・セントレックスとは何かを考えると、「自由に動ける、交換機システム」といえるでしょう。つまり、会社で使われている構内交換機(PBX)の仕組みが、(1)構内交換機を社内に持たなくても使え、(2)かつ携帯端末で使えるということになります(図1)。ここで言う携帯端末には、携帯電話だけでなくPDAやノート・パソコンも入るでしょう。しかし主流は携帯電話機になると思います。
ではなぜモバイル・セントレックスなのでしょうか。モバイル・セントレックスというのが二つの言葉からできているように、これは二つのシステムのいいところを利用します。 一つはセントレックであること。各企業や支社・事業所に構内交換機を設置せず、中央で管理することで保守費用の軽減と設備費の削減が図れます。 もう一つは、電話機が携帯型になることで、ケーブルの工事が不要になり、社内では内線電話、社外では携帯電話としての使えるようになることです。内線、外線を意識することなく一つの端末で拡張されたサービスを受けられます。 IP-PBXメーカーに勤める私がこんなことを言ってはいけないのですが、仮にセントレックスにトラブルが起きても携帯電話網でカバーできます。また、逆に携帯電話網にトラブルがあってもセントレックス網でカバーできるという二次的なメリットもあります。 ただし、モバイル・セントレックスは良い事ばかりではありません、設備費やサービスが高価であったり、無線を使用しているので届かない場所や電波の干渉で接続できないことがあったり、端末のボタン操作などに限りがありユーザー・インタフェースが分かりにくいなどの問題もあります。 |