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「IPテレフォニー・ソリューション・フォーラム」レビュー

IPテレフォニーで進めるビジネススタイルの変革

整合的な効果の説明・測定でIP電話による業務効率化を推進

“攻め”のIP電話導入法
〜業務効率向上のポイントと効果測定〜

べリングポイント
シニアマネージャー
座間 敏如氏

IP電話の導入を阻む要因の1つに、「業務効率化」などの効果の曖昧さがある。講演では、KPI抽出によって整合性を持った効果の測定・説明を行うことで、“攻め”のIP電話導入を後押しするアプローチが紹介された。

べリングポイントの座間 敏如氏
べリングポイントの座間 敏如氏
 IP電話の導入効果には、コスト削減に加え、業務効率化や意志決定の迅速化といった新たな価値の創出が挙げられる。情報システム部門にとって、創出そのものだけでなく、その導入効果を経営層へ整合性を持たせたうえで説明することも重要な責務となる。

 「IT導入の効果を測定・説明可能な形で捕捉できていないのが問題。そのためには、KPI(効果測定指標)の抽出が必要です(図1)。KPIの抽出には、BSC(バランスドスコアカード)を活用したアプローチが有効となってきます」(座間氏)。

図1 バランスドスコアカードを用いた効果測定指標(KPI)の抽出例
図1 バランスドスコアカードを用いた効果測定指標(KPI)の抽出例

 次に座間氏は汎用KPIの例を提示した。負荷なく管理可能な指標の個数は、一般的に12程度と前置きし、「継続的に効果測定を行うためには、真に必要な個数まで指標を絞り込む必要があります」と指摘した。

BSCを活用してKPIを抽出IP電話の利点と結びつける

 続けて、BSCを用いたKPIの抽出例を解説した。座間氏は「顧客の視点」を例に挙げ、「顧客満足度」などから「応答率」などへとブレイクダウンしてKPIを抽出。そして、「応答率」への対策として「不在率削減」などを挙げ、「プレゼンスの把握」など各対策に有効なIP電話の利点をマッピングしていった。

 「IP電話の利点とKPIを結びつけることで、導入効果を論理的に説明・測定できるようになります」(座間氏)。

 他にも捕捉できていない効果算出の例として、オフィス拡張時のIP電話導入における、リードタイム短縮による利益遺失の回避などを解説した。また、さらなる導入効果を産み出すアプローチとして、情報システム部門の役割を3タイプに分類し、I P 電話導入を契機とした、総務部門等の内部管理部門との統合などのアプローチを述べている。

 基調講演の結びとして、座間氏は「業務改革には意識改革が不可欠」と語り、IP電話導入を契機とした既成概念の打破の必要性を強調した。

 [2005/12/14]

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