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IP電話トラブル、ネットワークのデフォルト設定を疑え

2005/10/21

日立電子サービス
ITフィールドサービス事業本部
ネットワークサービス事業部
ネットワーク企画部 技師
奥村 弘道
日立電子サービス
ITフィールドサービス事業本部
ネットワークサービス事業部
ネットワーク企画部 技師
奥村 弘道


IP電話の音声がよく聞こえない、音質が悪化するなどといった場合、まずIP電話システムを疑うであろう。しかし、スイッチング・ハブなどのLAN機器のデフォルト設定がIP電話に思わぬ影響を与えることがある。こういった問題は、データ通信では気づきにくいが、安定したネットワークが要求されるIP電話で顕在化する。トラブル発生時には、LAN機器のデフォルト設定を疑うことも大事である。

 音声がよく聞こえないなど、IP電話にトラブルが発生した場合、IP電話システムに原因があるのでは、と考えるのは自然であろう。しかし、実際には、LAN機器のデフォルト設定が、IP電話に思わぬ影響を与えることがある。そのデフォルト設定は、データを通信するうえでは問題はない、あるいは影響が見えにくいが、IP電話システムには明らかな問題となる場合がある。

 今回はスイッチング・ハブのデフォルト設定により、IP電話システムに悪影響を与えた事例を解説する。

【その1:音が途切れる】

 出社して早々、自席の電話が鳴った。「ちょうどいてよかった〜」と甘い声。保守部門からの電話であった。いやな予感がしながら話の続きを聞いたら、A企業のIP電話システムの音質が悪いとのこと。「対応を一緒にお願いね!」とのことであった。

図1 ユーザー企業Aのネットワーク構成
図1 ユーザー企業Aのネットワーク構成
※図をクリックすると拡大図をご覧になれます。
 そのユーザー企業は、本館と別館の間を無線LANで結び、そこに音声とデータを流すといった構成である(図1)。導入してから1年が過ぎていた。

 障害の内容は、別館の音声品質が音欠けなどで非常に悪いというものであった。ユーザーは、その原因が「無線LANにあるのでは」と疑っているという。


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