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意外と根強い“ドッチーモの次機種”への待望論「無線LANと携帯電話のデュアル端末じゃなく,ドッチーモの次機種が欲しいんですよ」−−アステラス製薬の情報システム本部で電話システムの導入を担当している矢ヶ部泰法係長がぼやいた言葉です。 ドッチーモは,NTTドコモが1999年に発売したPHSと携帯電話のデュアル端末。拠点内では構内PHS,社外では携帯電話として使える便利な端末ですが,新機種がここ数年登場していません。ドコモは2005年4月にPHSサービスの新規契約を停止しており,現在は既存ユーザー向けに在庫の端末を提供するだけになっています。 個人ユーザーではほとんど絶滅した端末ですが,企業に目を移すとまだまだ現役。ユーザー企業に取材に伺うと,ボロボロのドッチーモ端末を首から提げている方によくお会いします(写真1)。NTTドコモは無線LANを搭載したFOMA端末「N900iL」での巻き取りを狙っているようですが,ドッチーモの方が導入しやすいユーザー企業は少なくありません。
例えばアステラス製薬は,拠点内のデータ通信にIEEE 802.11g対応の無線LAN機器を使っているため,N900iLは導入しづらいそうです。N900iLはIEEE 802.11b対応の無線LAN機能を搭載しており,導入するとデータと音声で同じ2.4GHz帯を使うことになります。そのため,無線LANの再設計が必要になります。さらに認証サーバーなど既存のセキュリティ環境の見直しも必要です。 PHSというと古くさいシステムのように思われがちですが,イーサネットにつながるPHS基地局が発売済み。IP電話環境との共存も可能になっています。構内PHSと携帯電話のデュアル端末が発売されれれば,飛びつくユーザー企業は多そうです。ユーザーの選択肢を増やす意味でも,そうした新端末の登場に期待したいところです。 (白井 良=日経コミュニケーション)
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