マイナンバーに備えリスクを最小化する

 乗降履歴の販売、監視カメラから顔認証データを収集─。プライバシー侵害の懸念から“炎上”したこれらの件は、本書に書かれたプライバシー影響評価(PIA)を正しく行い、報告書を公開していれば、防げたかもしれない。

 本書は、プライバシー保護を考慮した情報システムを構築・運用するための実践的な手法を紹介する。PIAに加え、システムにプライバシー保護の仕組みをあらかじめ組み込む「プライバシーバイデザイン」について、事例と共に解説する。2015年の個人情報保護法改正、2016年のマイナンバー運用開始に備え、個人情報に関わる人には必携の書だ。

実践的プライバシーリスク評価技法


実践的プライバシーリスク評価技法
瀬戸 洋一 著
近代科学社発行
3456円(税込)