2014年4月9日(日本時間)にWindows XPのサポートが終了してから約3カ月が経過した。ところが、いまだ多くの企業でXP搭載PCが残っている。ITproでは、読者が所属する企業や団体でのXPの利用状況に関する緊急アンケートを実施した。

 調査期間は2014年6月4日から6月13日まで。回答総数は462件で、そのうち情報システム部門の関係者による回答は181件だった。今回は情報システム部門の関係者の回答を基に、調査結果の詳細を紹介する。集計した数値は企業数ではなく、あくまで回答者の数ではあるが、XPの利用状況を知るうえで参考になると考えている。

2割弱はXPを最も多く利用している

 最初に、「社内で最も多く利用しているPC用OS」を尋ねた(図1)。

図1●社内で最も多く利用しているPC用のOS
図1●社内で最も多く利用しているPC用のOS
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 最も多かったのは「Windows 7」で、75%と圧倒的多数。続いて多かったのはXPで、17%を占める。

 IDC Japanが2014年4月7日に発表した調査では、同年6月末時点における国内企業・組織が利用するXP搭載PCの稼働台数は241万台と予測、法人市場の全PC稼働台数の6.6%まで減少するとみていた。

 今回のITproの調査結果は、稼働していないまま残っているXP搭載PCを含んでいる可能性があり、IDC Japanの予測値と単純な比較はできないが、17%という数字は決して小さくはない。