ここまでNTTドコモとKDDI(au)の新料金プランについて確認してきたが、最後にソフトバンクモバイルの新料金プラン「スマ放題」についても確認してみよう。「スマ放題」も通話定額部分は他の携帯電話事業者と共通だが、パケット定額サービスに関していくつかの差異化要素を盛り込んでいる。

 NTTドコモの新料金プランを踏襲しながらも、“くりこし”や選択肢の多さなどで差異化を図る「スマ放題」は、他事業者のプランと比べどのようなメリットがあるのだろうか。

パケット定額サービスに二つの仕組みを用意

 NTTドコモの「カケホーダイ&パケあえる」で注目を集めた新料金プランだが、実は最初に新料金プランの導入を打ち出したのはソフトバンクモバイルである。同社は2014年1月24日に「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」を6月より提供すると発表。4月25日には「スマ放題」として内容を一部改定したものの、定額通話の回数や時間に制限があった上、使い方によっては大幅に料金が高くなってしまうケースがあったことなどから、支持を得られなかった。

 その後NTTドコモが「カケホーダイ&パケあえる」を発表し、注目を集めたことでいったん従来の「スマ放題」は取り下げとなり、6月7日に新しい「スマ放題」を発表。7月1日よりサービスを開始している(写真1)。

写真1●7月1日よりサービスを開始した「スマ放題」
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 「スマ放題」も、基本的に他事業者の新料金プランと仕組みは変わらない。スマートフォン2700円、フィーチャーフォン2200円で音声通話が定額になる「基本プラン」と、パケット定額サービスの「データ定額パック」、そして各種割引サービスから成り立っている。