NTTドコモの「カケホーダイ&パケあえる」が好評を得たことから、ライバルも一斉に料金プランの改変に動き出している。各携帯電話事業者とも、音声通話定額の部分はNTTドコモに合わせる形となったが、それ以外の部分、特にパケット定額サービスに関してはそれぞれの工夫を打ち出しているようだ。

 中でもKDDI(au)の「カケホとデジラ」は、NTTドコモの新料金プランの特徴であったデータシェアを採用せず、個々にパケット定額サービスを契約する仕組みとするなどして、独自性を打ち出している。どのような点に違いがあるのか、確認してみよう。

データシェアはせず、ギフトで分け合う形に

 2014年8月13日より提供を開始するauの新料金プラン「カケホとデジラ」は、NTTドコモの新料金プランを意識したこともあり、基本料とパケット定額制、各種割引サービスの組み合わせという仕組み自体は共通している(写真1)。サービス面でも通話定額など共通部分がある。だが後発ということもあって、いくつかの差異化要素を設けているようだ。

写真1●新料金プラン「カケホとデジラ」をアピールするKDDI代表取締役社長の田中孝司氏
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 まずは基本料金プランだが、こちらはNTTドコモ同様、2年契約が必要な「電話カケ放題プラン」一つのみとなっている。サービスに関しても、スマートフォンで月額2700円、フィーチャーフォンで月額2200円支払うことで、大半の国内通話が定額でできるようになるなど、ほぼ共通している。