Windows 8の登場以降、PCはタブレット型や2-in-1型など多様な形に進化しつつある。COMPUTEX TAIPEI 2014では、WindowsとAndroidを融合したデュアルOSや、次世代の2-in-1など、今後のトレンドを見据えた製品が次々と発表された(写真1)。特集第2回となる今回は、インテルやASUSの発表内容を中心に、新世代のPCについて見ていこう。

写真1●ASUSによるWindowsとAndroidの融合デバイス「Transformer Book V」
写真1●ASUSによるWindowsとAndroidの融合デバイス「Transformer Book V」
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デュアルOSを取り巻く複雑な事情

 PC業界における今後注目したいカテゴリーとして、「デュアルOS」が挙げられる。まずはこれまでのASUSの取り組みを中心に振り返ってみよう。

 2013年のCOMPUTEX TAIPEI 2013では、WindowsノートとAndroidタブレットを融合した「Transformer Book Trio」を発表し、日本でもTransBook Trioとして発売した(写真2)。ところが、2014年1月のCES2014で発表したWindowsとAndroidのデュアルOSタブレット「Transformer Book Duet TD300」は発売に至らず、一部にはマイクロソフトやグーグルの圧力により発売を中止したという報道もあった(写真3)。

写真2●昨年のCOMPUTEX 2013で発表した「Transformer Book Trio」
写真2●昨年のCOMPUTEX 2013で発表した「Transformer Book Trio」
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写真3●CES2014で発表した「Transformer Book Duet TD300」
写真3●CES2014で発表した「Transformer Book Duet TD300」
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