デバイスの大きなトレンドがPCからスマートフォン、タブレットへと動いていく中、PC業界最大級のイベントである「COMPUTEX TAIPEI 2014」が台湾・台北で開催された(写真1)。インテルやマイクロソフト、ASUSやAcerといった主要各社の展示から、タブレット時代における新たな戦略が見えてきた。

写真1●COMPUTEX TAIPEI 2014会場の1つである台北の南港展覧館
写真1●COMPUTEX TAIPEI 2014会場の1つである台北の南港展覧館
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 特集第1回となる今回は、2014年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2014における主要な展示から、デバイスの最新トレンドを読み取ってみた。

COMPUTEX会場にSurface Pro 3が並ばない理由

 COMPUTEX開催直前のPC業界の話題といえば、マイクロソフトが5月に発表したSurface Pro 3が挙げられる。日本では6月2日に発表会が開かれたが、COMPUTEXでのASUSのプレスカンファレンスと重なったため、台北入りしていた筆者を含む報道関係者は、取材できなかった。

 一方、COMPUTEXでマイクロソフトは例年通り「Microsoft Forum」で基調講演を開催したが、台湾法人によるブース出展を含め、Surface Pro 3の露出は非常に限定的なものとなっていた。基調講演に登壇した、米マイクロソフトのOEM部門を統括するニック・パーカー氏もSurface Pro 3の存在には言及していない(写真2写真3)。

写真2●COMPUTEX Microsoft Forumの基調講演に登壇した米マイクロソフトのニック・パーカー氏
写真2●COMPUTEX Microsoft Forumの基調講演に登壇した米マイクロソフトのニック・パーカー氏
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写真3●基調講演においてもSurface Pro 3は披露されなかった
写真3●基調講演においてもSurface Pro 3は披露されなかった
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