リサーチパネル ADTestプロジェクトマネージャーの椿奈緒子氏(写真=室川イサオ)
リサーチパネル ADTestプロジェクトマネージャーの椿奈緒子氏(写真=室川イサオ)

 「イントレプレナー(社内起業家)としてこれまで7個の事業を立ち上げ、そのうち5個が失敗した」。VOYAGE GROUPの関連会社、リサーチパネルの椿奈緒子ADTestプロジェクトマネージャー(写真)は、2014年6月18日に開かれた「FailCon Japan」でこう話した。

 椿氏は、サイバーエージェントや、その子会社のECナビ(当時、現在はVOYAGE GROUP)に所属していた間に5個の事業を立ち上げ、サイバーエージェントからVOYAGE GROUPが独立した後も2個の新規事業を担当した。そのうちの失敗した事業について自己分析をし、発表した。

 最初の失敗は2004年に開始した、女性向けサンプリングサービスの「トライアルネット」。サイバーエージェントで社内の事業コンテストがあり、その第1回グランプリを受賞したものだ。

 椿氏は事業責任者としてこのサービスの舵取りをした。しかし、事業目標を達成できず、サービス開始から1年ほどで終了した。その原因について椿氏は「目の前の売り上げを上げるためにイベントやタイアップなど手を広げすぎた。中長期的なビジネスモデルにつなげられなかった」と話す。