2014年6月2日から6日まで(現地時間)、米アップルがサンフランシスコで開発者向けカンファレンス「WWDC(Worldwide Developer Conference)2014」を開催。その同じサンフランシスコで、サムスン電子が6月2日から4日まで(同)モバイルOS「Tizen」の開発者向けカンファレンス「Tizen Developer Conference 2014」を開催した。

 Tizenは、サムスン電子や米インテルなどが開発に参加しているHTML 5基盤のOSだ。2013年2月の「Mobile World Congress 2013」では、米モジラが推進する「Firefox OS」とともに、iOS、Androidに続く“第3のモバイルOS”として大いに注目された(ITproの関連記事:第3のモバイルOS狙うFirefox OSとTizen、何が違う?)。

写真●サムスン電子がサンフランシスコで公開したTizen搭載スマートフォン「Samsung Z」(写真提供:サムスン電子)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本では2014年1月にNTTドコモがTizen搭載スマートフォンの導入を当面見送ると発表したことで、逆にTizenの存在が知られるようになった。米マイクロソフトの「Windows Phone」を含めて、モバイルOSは5社が競争するかたちになっている。

 サムスン電子は6月2日(現地時間)に初のTizen搭載スマートフォン「Samsung Z」を発表し、カンファレンス2日目の6月3日(同)にそれを参加者に披露した(ITproの関連記事:Samsung、Tizenスマホ「Samsung Z」をQ3にロシアで発売へ)。