日本時間6月25日5時にキックオフとなったグループリーグ最終戦のコロンビア戦。予選リーグ突破のためには勝利が条件となったこの試合で、日本は3試合で最も高いパフォーマンスを見せた。前半終了間際に岡崎選手のゴールで追いついたところまでは良かったが、後半にハメス・ロドリゲス選手が出場すると戦況が一転。後半だけで3点を奪われ、最終的には1-4で完敗した。目指すサッカーができていながら勝てなかった理由を突き詰めると、日本チームが昔から言われ続けている課題が鮮明となった(ITpro編集部)
大前提として、日本はコロンビア戦を決勝トーナメントに進むため勝たないといけない状況で迎えた。そうした中で戦ったこの試合で、最終的に1-4で敗れたが、パスやシュートが多く縦への意識も強かった。ブラジル大会の3試合の中で、内容だけをみれば最も日本らしかったと言えるだろう(図1)。
前半、コロンビアにPK(ペナルティキック)を与え先制ゴールを許したが、前半終了間際には岡崎選手の同点ゴールで追いついた。ここまでは期待が持てる展開だった。ところが、コロンビアがハメス・ロドリゲス選手を投入した後半の出だしから流れが変わり、相手に押し込まれるようになった。2点目を取られたのは後半の10分。守勢だった時間が続き、とうとう相手に得点を奪われた。
勝利のためには最低2点が必要になった日本は、ボール支配率を高めて攻め込んだが、前掛かりになったこともあり、後半37分に3点目、終了間際に4点目を取られてダメを押された。
狙われていた本田選手
コートジボワール戦とギリシャ戦では、日本のパスは本田選手に集まっていた。この傾向をコロンビアのぺケルマン監督は見抜いていたようで、本田選手には厳しくマークをしていた。この結果、本田選手が受けたパス数は大きく減る。コートジボワール戦が52本でチーム内1位、ギリシャ戦は70本で同2位だったが、コロンビア戦は同5位となる38本のパスしか受けられていない。