アベノミクスによる景気回復効果がITサービス業界にも浸透し、大手・中堅各社の業績は回復傾向だが、不採算案件の深い爪あとも残る。

 売上高500億円以上のITサービス企業(上場企業28社)の2013年度の業績は、前期と比較できる27社全体で5.0%増と増収だった。しかし営業利益面では、不採算案件の影響でNTTデータが27.0%減になるなど全体で2.3%減と減益だった。

 2014年度は技術者不足が表面化していることから、売上高を追わず利益成長を目指す企業が多い。ただ今後、人件費や外注コストが増大することで、利益を圧迫する可能性もある。

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