現場の担当者がExcelのような使い勝手でビッグデータを手軽に扱えるようにする、いわゆる「超Excelソフト」の新版が相次ぎ登場している。ウイングアーク1st、日本ティブコソフトウェア、SAS Institute Japanがそれぞれ新版を2014年5月に投入。Tableau Japanも近く新版を提供する予定だ。

 超Excelソフトは、データサイエンティストのようなデータ分析の専門家だけでなく、現場の担当者やマネジャー、経営層など、企業に属するあらゆる人が大量・多様なデータを活用するための製品/サービス。インメモリー技術などを使って大量データを高速処理することに加えて、データの可視化や分析、共有を容易にする機能を提供する。データディスカバリー、データビジュアライゼーション、セルフサービスBI(ビジネスインテリジェンス)などとも呼ばれる。

 ただ、現状では「専門家の作業を支援する」ような使い方が多く、本来の狙いである現場での利用例はまだ少ない。各社は新版で、地図情報との連携をはじめとする利便性向上を狙った機能を強化し、現場の担当者への普及をより加速する考えだ。

地域ごとのデータ可視化・分析を容易に

 5月に登場した超Excelソフトの新版は、ウイングアーク1stの「MotionBoard ver5.0」、日本ティブコソフトウェアの「TIBCO Spotfire 6.0」、SAS Institute Japanの「SAS Visual Analytics 6.4」である。